誌上モノづくりスクール/第3回「3つの希少資源を管理せよ!」

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第3回 「3つの希少資源を管理せよ!」株式会社アットストリーム 謝端明

第2回の講義では「モノづくりを可視化せよ!」というテーマを基に、可視化の概念を述べてきた。
今回はモノづくりにおける業務プロセスの可視化に欠かせないもっとも重要な管理手法を説明する。

ものづくりの基本はQ(Quality)・C(Cost)・D(Delivery)という製造の三原則を忠実に追求することである。
言い方を換えれば、“良いものを、安く、早く”ということである。

Q・C・Dといえば、製造業に従事している方なら誰でもその意味についての説明ができる。
しかし、Q・C・Dの本質は何だっただろうか?と問いかけると、即答できる方は意外に少ないのではないかと思う。

1、Q・C・Dの本質を理解せよ

図1に示すように、
Q(品質)の本質は「自部門で行っている仕事が、組織目的に沿っており、尚且つ顧客(関連部門を含む)にとっての満足度が仕事における品質で、目的達成の為には高い品質を維持することが求められる」にある。
具体的に言うと、例えば、よいものを生産する仕事、正確な仕事、役に立つ仕事、提案を伴った反対意見を行うことであろう。

C(コスト)の本質は、「自部門の目的達成の為にかかる総費用で、成果をあげる為には最大の効果を最小のコストで実現しなければならないことを意識していなければならない」にある。
具体的に言うと、例えば、効率のよい仕事、低コストで実現する仕事、不良品の加工をしない仕事、無駄な作業をしない仕事を行うことであろう。

D(納期)の本質は、「自部門の仕事の完了期限を指し、関連部門の要求に沿って、納期は厳守しなければならない。
常に納期を考慮して業務を進める必要がある」にある。
具体的に言うと、例えば、はやい仕事、スピードのある仕事、不必要な作り過ぎをしない仕事、滞留せずに後工程に自工程の完成品を流す仕事を行うことであろう。

この三つの原則(要素)のバランスが取れなければ、生産する製品や仕事および会社運営そのものはおかしくなってくる。(図1参照)

しかし、「よい物を、安く、早く」という三原則は結果であって、プロセスの管理対象ではない。
よい物を、安く、早く作り、お客様に届けるには設計や調達から在庫、生産、物流までのサプライチェーンの全てのプロセスを適切に設計し運用しなければならない。

2、3つの希少資源とは

A社もライバルのB社も同じ製品を同じ設備で作っているとしよう。
A社とB社の違いは何のデータで測ることが出来るのだろうか。製造の三原則に照らしてみれば、

図1:Q・C・Dの本質

(1)良いものを:  歩留率はいくらかで違いが出てくる。同じことをして100個作ってもA社は100個が良品(歩留100%)、B社は98個が良品(歩留り98%)では製造原価に1%の差が出る。

(2)、安く:  稼働率の違いで差が出る。同じ設備や人員を抱えていても、A社は一日8時間の就業時間をフルに使って稼働率100%で生産する。一方は、設備トラブルや部品遅れなどによって、一日7時間しか稼動していない(稼働率87.5%)とすると製造費に12.5%の差が出る。

(3)、早く:  速度稼働率(能率)の違いで差が出る。同じ製品を組み立てるのに、A社は10人で10時間(=100工数)かかる。100工数を標準能率とすると、B社は10人で11時間(=110工数)かかれば、B社の能率は0.91%であり、人件費を含めて製造費は9%も違ってくる。

ものづくりにおいて、
・ 時間を無駄にしないこと(時間)
・ 工数を無駄にしないこと(能率)
・ 材料を無駄にしないこと(歩留り)
の3つはものづくりに於ける貴重な資源であり、弊社は“3つの希少資源“と称する。

「注」:能率は必ず、能率標準と対比して測定されなければならない。能率は一分あたり
にいくら出来るかという生産性指標を標準とした時の実際の出来高の比率である。
(時間当たりの出来高という意味で、速度稼働率とか性能稼働率といった指標は生産性指標として定義されている。)

図2にこれらの関係を示す。

図2:A社とB社の3つの希少資源の活用の違い

更にこれらの希少資源の活用度を総合して評価したものが、総合効率であり、
【総合効率=時間稼働率×速度(性能)稼働率×歩留り】
で計算できる。
A社の総合効率=1.0×1.0×1.0=1.0
B社の総合効率=0.875×0.91×0.98=0.78
である。それぞれの僅かな違いが全体では22%という大きな違いになっている。

B社はものづくりにおいてA社に太刀打ちできない。
勿論、経営成果に生かすためには、改善は“刈取り”によって原価を低減させなければ意味がない。そして、製造業ではこのコスト競争力の差が経営面で増幅されて更に差が大きくなる。

3、元気で儲ける企業の特徴

製造企業はモノづくりの現場におけるこの3つの希少資源のデータを取り、忠実に管理しているか(できているか)否かによって、可視化の基盤を持っているか(構築できるか)持っていないか(構築できないか)の違いだけでなく、会社として儲けるか儲けないかの分岐点にもなっている。

そして、3つの希少資源のデータをベースに、しっかりした目標設定をし、毎日、毎週、毎月というサイクルで、モニタリングをしながら、PDCAをまわしていくことも重要である。

このように、3つの希少資源のデータを取り、目標に向かって忠実にPDCAをまわしている会社は元気な会社である。
そうでない会社は気力を失っていって、結果として企業の体力も衰退し、やがて競争に負けてしまう結果になるであろう。

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