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■平山 賢二 連載コラム 「スコアカード方式で劇的な経営革新を推進する」
Vol.3:プロは勝って和す
平山 賢二
随分と以前のことであるが、西鉄ライオンズの監督で鉄腕稲尾といわれた稲生和久氏の講演を聞いた。
心に残った言葉がある・・・・・。「アマチュアは和して勝つ、プロは勝って和す。」
恩師である三原監督の言葉だそうである。その通りだ! ビジネスにおける経営はプロの世界である。
では、ビジネスの世界で"勝つ"とは何だろうか?
「売り上げ」・「利益」・「株価の高さ」など、勝ち組企業と負け組み企業を判別するいくつかの指標が思い浮かぶ。財務的な成果は、それだけが企業の目標ではないという。
しかし、それなくしてはビジネスで勝つとはいえない。世界のトヨタ、ホンダと苦闘している三菱自動車の差は歴然である。
図はバランスト・スコアカード(BSC=Balanced Score Card)でY社の戦略(勝ち方)を整理したものである。

バランスト・スコアカード(BSC)は、ビジネス構造を「財務の視点」・「顧客の視点」・「プロセスの視点」・「学習と成長の視点」の4階層で表現する。
大事なことは、財務的成果を上げるという ”勝つ” ために必要な実行施策を階層構造で明確にする視点である。
そして、それぞれにKPIを設定して、PDCA(Plan Do Check Action)をまわすことによって成果を上げる。
TQCやTPMなど、多くの日本企業で採用されている経営改革手法と一線を画しているのは、この “財務的成果を上げる” 事を目的に展開していることである。
現場の改善を積み重ねれば、結果として財務的成果が得られるというのではない。
だから、BSCは経営層のマネジメント手法であり、現場の改善手法と組み合わせて業績改善に用いると、相互に補完して劇的な成果を上げることが出来る。
弊社が実践しているスコアカード方式は、この経営と現場のリンクによる改革の実現を特徴としている。
BSCは、もともとは業績評価の体系として、財務だけでなく、バランスのとれた指標の体系で評価することによって、短期的な成果と中長期的な成果を獲得することを目指した。さらにBSC作成時に ”戦略”、すなわち ”勝ち方” を検討し、表現し、実行管理する方法として開発が進んだ。
弊社では、更に特定の、例えばシステム開発プロジェクトの成果の獲得のための使い方を開発したのである。
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